「ニキビを治すには水を2L飲むといい」
そんな美容法、あなたも聞いたことがあるのではないでしょうか?
でも実は――、
水の“飲みすぎ”がニキビを悪化させることもあるのです。
特に冷え性やむくみやすい体質の方は要注意。
水分バランスが乱れることで「水毒」や「インナードライ(内側乾燥)」を引き起こし、
皮脂バランスやターンオーバーが崩れてしまうことがあります。
この記事では、
ニキビに悩む私が実際に改善した「水分の摂り方」と、
麦茶・白湯・味噌汁による体を温めるインナーケアを
東洋医学と科学の両面からやさしく解説します。
なぜ「水の飲み過ぎ」がニキビに逆効果なのか
東洋医学でいう「水毒(水滞)」とは?
東洋医学では、体内の水分が滞る状態を**「水毒(すいどく)」または「水滞(すいたい)」**と呼びます。
本来、余分な水分は尿や汗として排出されますが、冷えや代謝の低下によって滞ると――
- むくみやすい
- 顎まわりやフェイスラインにニキビができやすい
- 手足の冷えがつらい
といった症状を招きます。
つまり、「水を飲めば飲むほど健康」ではなく、自分の体に合った量を見極めることが大切なのです。
喉の渇きは「必要なサイン」
モデルや美容家の中には「1日2L」を推奨する人もいますが、これは万人向けではありません。
喉が渇いていないのに無理に水を流し込むと、胃腸が冷え、代謝が落ちてしまいます。
- 飲み方の目安:喉が渇いたときに、少しずつこまめに
- 温度の目安:常温~ぬるめ(冷水は避ける)
カフェインがニキビ肌に与える3つの悪影響
① ストレスホルモン「コルチゾール」を増やす
カフェインは交感神経を刺激し、**ストレスホルモン「コルチゾール」**を分泌させます。
このホルモンは皮脂腺を活発にし、皮脂過剰 → 毛穴詰まり → ニキビという悪循環を生みます。
② 睡眠の質を下げ、ターンオーバーを乱す
午後のコーヒー1杯でも、体内にカフェインが残り、深い眠りを妨げます。
睡眠が浅くなると、肌の再生(ターンオーバー)が乱れ、
古い角質が残って毛穴詰まりや炎症の原因に。
③ 利尿作用で「インナードライ肌」を招く
カフェインには利尿作用があり、飲んだ以上の水分を排出してしまうことがあります。
その結果、体内が乾燥し、肌の潤いバランスが崩れる「インナードライ肌」に。
肌が乾燥すると、守るために皮脂を過剰に分泌。
これが、ニキビの再発・悪化につながるのです。
ニキビ肌が選ぶべき「正しい飲み物」
ウーロン茶より「麦茶」を選ぶ理由
ウーロン茶は脂分を分解すると言われますが、実はカフェインを含みます。
一方で、麦茶はノンカフェインで胃腸にも優しく、日常の水分補給に最適。
- 麦茶のメリット
- ノンカフェインで安心
- 血流を整える働きがある
- ミネラル豊富で夏の水分補給にも◎
白湯(さゆ)で「冷え」と「水毒」をリセット
朝一番の白湯は、体を内側から温める最強のデトックスドリンク。
冷えによる巡りの悪さを改善し、代謝アップにもつながります。
- 朝起きてすぐ、白湯をゆっくり一杯
- 一度沸騰させて、50℃前後まで冷ますのがポイント
味噌汁で「腸」と「肌」を同時に整える
発酵食品である味噌汁は、腸内環境を整える=肌を整える飲み物。
さらに温かい汁物は体を冷やさず、「水毒」を防ぎます。
おすすめは、朝食で飲む一杯。
- 発酵味噌+野菜や豆腐でバランス良く
- 塩分が気になる場合は、薄味でOK
ニキビを悪化させない「正しい水分補給習慣」
| 悪い習慣 | 良い習慣 |
|---|---|
| 冷たい水を一気飲み | 常温〜ぬるめをこまめに |
| コーヒー・緑茶を多飲 | 麦茶・白湯・味噌汁中心 |
| 1日2Lを無理に目指す | 喉の渇きを基準に調整 |
| 就寝前に水を大量摂取 | 朝〜夕方中心で調整 |
まとめ:飲み物を変えれば「ニキビ体質」は変えられる
高価な化粧品や薬に頼る前に、
毎日の「飲み物」を見直すだけで、ニキビは内側から改善できます。
- 水の飲みすぎ → 水毒・冷えを悪化
- カフェイン → 皮脂分泌&睡眠の質を乱す
- 麦茶・白湯・味噌汁 → やさしく体を整える
体を温め、巡りをよくするだけで、
肌は本来の透明感を取り戻します。
今日からできる、あなたの体に合った水分ケアを始めてみましょう。

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